できませんでした。人柱ともぞうです。
今回ご紹介するのは宝酒造の迷作「キングウイスキー 凛」です。スーパーで¥650程度という圧倒的な低価格でウイスキー流通網に食い込むキングウイスキー凛。
誰でも見たことはあると思いますが、実際に買ったことのある人は少ないのではないでしょうか?
私もいままで敬遠していたのですが、未曾有(みぞうゆう)の家計危機と怖いもの見たさの好奇心、ブログのネタになるというブロガーの鏡ともいうべき思いが夏の終わりのハーモニーを奏で、今宵奇跡の購入へ。
キングウイスキー 凛 味の評価
まずビンの口から香りを確かめます。なんということでしょう、まったく香りがしないではありませんか。
安ウイスキーの宿命である「人工的アルコールの香り」を予期していた私はしばし呆然。
「想像の斜め上を行く」とはこのことよ。
次にウイスキーグラスに注ぎ、念入りにグラスを振って秘奥義「全集中・アル中の呼吸」で香りを確かめる。するとなんということでしょう、まったく香りがしないではありませんか。
恐る恐る味わいを確かめると、圧倒的なアルコールの無味な中に微かに香る、ブラックニッカ クリアブレンドの味わい。まさにブラックニッカ クリアブレンドの微レ存です。
その日はそのまま蓋を閉めて、なかったことにしようと思いました。
そんなこんなで次の日。
開栓した翌日、再び味わうと、なにやら急に香りが出てきました。そう、最初予期していた人工アルコールの味わいです。
うーん、こりゃ旨くない。
なんというか、安ーい日本酒と共通した味わいが立ち込めてきます。ここで「ブレンド用アルコール」とラベルに書いてある意味を知ります。
そんなこんなで次の日。
また飲んでみると、安ーい日本酒の味はなりを潜め、サントリーレッド的な味に落ち着いてきました。まあ何とか飲めるレベルですね。
ロックにしてレモンなどで味を誤魔化すと飲めなくはないですが・・
このレビューを見て「よっしゃ、いっちょ凛買うか!」という人がいれば、この記事で書いたマイ・ハートは1/3も伝わっていないことになりますが、もし買うことがあれば開栓して少し時間を置くといいみたいです。
あるいはレモンやライムでごまかす、コーラーで割るなど。
キングウイスキー 凛 総括
キングウイスキー 凛は確かに安いですが、私の評価額は¥50にも満たない。という訳でコスパは悪いです。
これを買うなら、もう少し出してブラックニッカ クリアを買ったほうがいいと思います。¥650が安いといっても、金麦が6本買えてお釣りが来ますからね。