アイラ島で最も有名な蒸留所の一つであるラガヴーリン蒸留所が産み出す、力強く個性的で、まさにアイラモルトの王道を行くシングルモルトウイスキー「ラガヴーリン 16年」を飲んでみました。
アイラ・ウイスキーに関しては下記参考
クセがすごい!アイラ・ウイスキー
このウイスキー、酒屋においてあるのは決まって16年モノ。16年というのは他のウイスキーで見たことがありません。
あえて16年というのはそこが一番美味しいところなのでしょう。「熟成によって失われるものもある」という話が村上春樹著「もしも僕らの言葉がウイスキーであったなら」にもありました。
ラガヴーリン 16年 味の評価
さて味の方もこの16年という年月に見合うものがあります。
ピートの強烈な香りが特徴のアイラ島産ウイスキーですが、このウイスキーはそこまでピーティーではありません。
アイラのスモーキーさもしっかりありながら、味わうと、フワっとものすごく華やかな香りが広がります。ごくりガツンふわっ、このグッド・リズムです。
アイラウイスキーといえばスモーキーさが売りなのですが、それに加えて豊かさ、華やかさがあり、軽やかな味わいがあります。
一体どうすれば、このような味わいになるのか?
ちなみに、アイラ島でもかなり南の方に位置するラガヴーリン蒸溜所ですが、近隣にアードベッグやラフロイグの蒸溜所もあるので、どうやらこの味わいの秘密は、蒸溜所の場所だけでは、説明が付きません。
少し調べてみると発酵、熟成、蒸留の全工程でかなり時間をかけて、じっくりと作っているようです。
それに加えて、オークカスクの中で、16年寝かせてやっとこの味わいが出来るとのこと。16年などという途方も無い時間を掛けることが最大のポイントのようですね。
もっと詳しく
ラガヴーリン 16年 総括
華やかさとスモーキーさが見事に共存している奇跡のウイスキー「ラガヴーリン」。
確かに少し値が張るウイスキーですが、その値段に見合うだけの価値はあります。
アイラモルトを初めて味わう方にも、経験豊富なウイスキー愛好家の方にも、ぜひおすすめしたい一本です。
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