スペイサイドのシングルモルト「グレンマレイ クラシック」を飲んでみました。
お値段¥2,000ほどでグレンフィディックやグレンリベットなどの値段が上がった今、シングルモルトウイスキーの中では最安値に入る部類のウイスキーです。
¥2,000なら鉄板のデュワーズ 12年にしようかとも思いましたが、迷った末こちらに。
グレンマレイ クラシックとは
グレンマレイ クラシックは、スコットランドのスペイサイド地方にあるグレンマレイ蒸溜所で製造されているシングルモルト・スコッチ・ウイスキーのブランド名です。
メーカーの説明は以下の通り。
エルギンの郊外、ロッシー川のほとりに建つ蒸留所で、創業は1897年。ブレンデッド・ウィスキーのハイランド・クイーンのキーモルトとしても有名。現在は、アイラ島のアードベグとともにグレンモーレンジ社の傘下にある。 グランマレイ・クラシックは同蒸留所のスタンダード品。 新鮮なハーブや緑葉のニュアンス、バタースコッチ、ショートブレッドの香り。味わいは軽くスパイシーでモルティ、トフィーのやさしい甘み。カシスやレモングラスの柑橘系的なものも伴う。 【GLENMORAY CLASSIC】
早速味わって見たいと思います。
グレンマレイ クラシック 味わい
まず見た感じは色が薄い。薄きこと白ワインが如し。
香りを確かめたならば、色が薄いことから爽やかな酸味ある香りを予想しましたが、予想外にオイリー。ヌッタリとしたヨードの香りと、僅かに塩っぽい香りが漂います。
次にたっぷり2L味わいます。ズズゥ〜 ハフッ ハフッ (©神々の山嶺)
口に含むと強烈な塩の香りがブワッとします。
ピート臭はないのでアイラとは違います。味の系統はホワイトホースっぽいです。バリっとしたカラメル臭は弱め、かつ塩っぽさ増しのホワイトホースといった趣。
結構刺激的な味わいで、スパイシーさはこれ以上ないというくらいあります。
スコッチウイスキーでは、結構珍しい味の系統です。こんなウイスキーは初めてやでぇ・・・
次に多めに加水します。
刺激的な味わいは鳴りを潜めますが、味の表現が難しいウイスキー。
塩っ辛さは残るものの、割りと普通のウイスキー。ホワイトホースを2段階くらい上品にした感じとでもいうのでしょうか。
〜2週間後〜
しばらく放置した後、グレンマレイ クラシックを久しぶりに味わってみたところ、味の印象がかなり変化。
オイリーさは無くなり、後を引くぴりっとした酸味が爽やか。
当初の個性のトンガリはややナリを潜めスパイシー。全然悪くありません。むしろ夏に似合う爽やかな感じもします。
よく嗅ぐと微かに塩の香りもしますが、どちらかと言うと、野イチゴっぽい酸味とかすかな甘みが勝ちます。
まあ野イチゴなんて当然食べたことはないので、あくまでイメージです。
空のグラスを振ってみるとレディーボーデンのストロベリー味を彷彿とさせる甘く濃厚な香りが漂ってまいります。
グレンマレイ クラシック 総括
グレンマレイ クラシック。開けた日は「やってくれたな!」と思ったんですがしばらく経つとむしろいい感じに。
とにかくスパイシーさと甘酸っぱい香りが漂う良いウイスキーです。
他にはない魅力が確かに存在。
いつまでも後を引く、不思議な魅力を持ったウイスキーでごわした。
また、このテイストだとハイボールにしても合いそうです。近いうちに試して追記します。
追記:ハイボールを試したところ、割りと普通。勿体ないので辞めた方がいいです。