11年ぶりにサントリーから新ブランドが誕生。その名も「知多」です。
「軽やかな風」をイメージしたグレーン原酒でつくられたウイスキーで、ほのかな甘さとなめらかな味わいが特長とのこと。
なめらかで心地よい余韻は、素材の旨みを活かした日本食との相性が抜群とあります。最近はスーパーマーケットなどでも見受けれられるようになりました。
伊勢湾に臨む知多半島・知多蒸溜所。そんなところに蒸留所があるとは知りませんでした。
ここでは、とうもろこしを原料にしたグレーンウイスキーを製造しているそうで、連続式蒸溜機によって、クリーン、ミディアム、ヘビーの3タイプのグレーン原酒がつくり分けられているほか、スパニッシュオーク樽やワイン樽など多彩な貯蔵樽によってもグレーン原酒の多彩なつくり分けが行われているそうです。
グレーンウイスキーとは?
グレーンというのはGrain、つまり穀物。言葉通り、グレーンウイスキーは穀物を原料としたウイスキーで、連続蒸留で効率よく安価で作れるメリットがある一方、味わいは大人しく、控えめなものになります。
対照的にモルトウイスキーというのは大麦を原料としたウイスキーで、こちれはクセの強い香りが特徴です。
ブレンデッド ウイスキーはグレーンウイスキーをベースにしてモルトウイスキーを複数混ぜたもの。
スコッチ単体ではキツすぎると感じた英国人がシングルモルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーを合わせることによりマイルドな味わいにしたのがブレンデッド・ウイスキー。そんな事情もあり、グレーン・ウイスキーは作った原酒を(ブレンデッドウイスキーの原料として)他の蒸留所へ卸すのが主流で、それ自体を瓶詰して売り出すことはほとんどありません。
ニッカからも「カフェグレーン」が出ているので、その成功を受けてのものかも知れません。
ちなみに、カフェというのは伝統的な連続式蒸溜機「カフェスチル」からとったもので現在は世界でも希少。コーヒー式、と呼ばれることもありますが、飲むコーヒーとは関係ありません。一般的なグレーンウイスキーに比べ、原料由来の甘さがしっかりと残るそうです。
いまだにカフェ式にこだわっているところから察するに、ニッカの味を作るには必須なんでしょう。
サントリー 知多 味の評価
与太話はこれくらにして早速味わってみます。
色はかなり薄め。
香りは優しく弱め。と思っていましたが30分、40分と時間が経つにつれ、香りが開くというか、果実のような香りが広がる華やかな感じになってきました。香りが開くのに少し時間が必要だったということでしょう。
家で飲むときはグラスに入れたまま放置することがまずないのでこれは新たな発見です。
味わいはライトでやや酸味を感じ鼻に抜ける香りはすごい。色味の薄さとは裏腹になかなかのインパクトです。味わい自体はなんとも形容が難しいのですが、ややバーボン寄りの味わいで、かすかに樹の香りも確認することが出来ました。
ライトな味わいのウイスキーの中では完成度が高く、とっつきやすいウイスキーといった印象です。
サントリー 知多 まとめ
話がそれましたが、サントリー知多。あっさりしたものがいい人や日本料理と楽しむ分にはありかも知れませんね。