スコッチ ハイボール ブレンデッド ウイスキー

「ティーチャーズ セレクト」は ハイボールで真価を発揮するウイスキー

2020年1月15日

Teachers highland cream ティーチャーズ ハイランドクリーム

ブレンデッドウイスキーの「ティーチャーズ セレクト」を飲みました。

無印版の「ティーチャーズ ハイランドクリーム」は世界で販売されていますが、今回レビューするセレクト版は、サントリーのチーフブレンダーが日本人のために監修したウイスキーとのことで日本限定品です。

ティーチャーズ セレクトはハイボールで真価を発揮するとのことですが、どうなのでしょうか。早速試してみます。

ティーチャーズ セレクト ストレートで

まずはティーチャーズ セレクト本来の味を確かめるべくストレートでためしてガッテン。

まず感じたのは酸味が強い。さらにやや人工的なアルコール感も。

通常のティーチャーズも手元にあったので飲み比べてみましたが、ストレートで飲んだ感じでは通常のティーチャーズの方がおいしいかなという印象です。

もっと詳しく

やや加水するとまろやかになりましたが想定の範囲内です。

ここも通常版のティーチャーズの方が優勢。

ティーチャーズ セレクト ハイボールの実力は

では満を持してティーチャーズ セレクトをハイボールにして試してみると、嫌な雑味やクセが全くない、純粋なハイボールといった趣になりました。

元々薄めのハイボールにはあまり特徴はないのですが(暴論)それにしても全く癖がない。

旨いかどうかと言われると旨い。大変クオリティの高いハイボールになりました。

比較のために通常版ティーチャーズのハイボールも試してみたところ、今までは全く気にならなかった僅かな苦味と水っぽさを感知。

ティーチャーズ セレクト まとめ

ハイボール中心にやるのであれば一度試してもいいと思います。

一度は飲むべし

割と売り切れている模様。手に入るようなら買ってみて損はないと思います。

ここからはティーチャーズの蘊蓄になります。

ティーチャーズの歴史

ティーチャーズの名前の由来は創業者の「ウィリアム・ティーチャー」にちなんだもの。酒税法の改正をチャンスととらえた創業者のウィリアムは独自にウイスキーのブレンドを開始。味わいはピートの効いたスモーキーなものだったそうです。

1834年、グラスゴーにドラムショップ(今でいうワンショットバー)「ウィリアム・ティーチャー」をオープン。格式高い店の雰囲気の中で上質なウイスキーを楽しむという斬新なスタイルは瞬く間に評判になり、20店舗にまで拡大。同時にバーで楽しむだけでなく持ち帰りのボトルを販売して軌道に乗せます。

1860年 ブランドの代名詞、ハイランドクリームの誕生

1860年制定の蒸溜酒法(Spirits Act)によってブレンデッドウイスキーの製造が可能になり、ウィリアムにもウイスキー開発製造の許可が下ります。既にブレンデッドウイスキーづくりに着手していたウィリアムは、満を持して自ら求める理想のウイスキー「ティーチャーズ ハイランドクリーム」を完成させることになりました。

その後、息子やその弟子の才覚で事業は拡大。1972年に英国内での年間売り上げが初めて100万ケースを突破。1980年代後半に英国内のウイスキー売上第2位の座を獲得するなど躍進を続けます。そんなティーチャーズは150ヵ国以上に輸出され、特にインド市場では大きな成功を収めたとのことです。

メモ

ウイスキーの消費量が一番多い国は意外にもインド。

ティーチャーズの製法

ティーチャーズは穏やかな穀物由来のグレーンウイスキーにモルト原酒をブレンドしたブレンデッドウイスキーです。スコットランドで製造しているので、「ブレンデッド スコッチ ウイスキー」ということになります。

ティーチャーズは「アードモア」を中心に多数のモルトウイスキーを使用。

通常のブレンデッドウイスキーはモルト含有量が30%程度と言われていますが、ティーチャーズのモルト含有量は45%以上。華やかでスモーキーな香りはこのような製法によって生まれます。

グレーンウイスキーとしては小麦を原料としたものに、2種類トウモロコシを原料としたものをブレンドするというこだわりようです。

ティーチャーズのキーモルト

ティーチャーズのキーモルトは

  • アードモア
  • グレンドロナック

アードモアはティーチャーズがより質の高いモルトウイスキーを作るために1899年、ハイランドの地に建てた蒸留所です。1960年にはアードモア蒸留所の近くにあったグレンドロナック蒸留所を買収しています。

アードモア(ARDMORE)

アードモアは「ラフロイグ」、「ボウモア」、「カネマラ」と共に4大スモーキーモルトの一角を担います。ノンピーテッド麦芽を原料としたモルトウイスキーが主流となっているなか、伝統的な香味世界を継承するウイスキーです。

そんなアードモアを生み出すアードモア蒸留所はアバディーンシャーのボギー川の東側、ケネスモント近郊にあります。この地は大麦の産地であり、ピートや清冽な水の供給源も豊富。鉄道の便もよく、まさにウイスキーづくりに理想的な環境となっています。

アードモアの原料は地元アバディーンシャー産の大麦。現在はピーテッドとノンピーテッド両方の麦芽を使用しています。もちろんピートも地元産。古典的なハイランドスタイルを守り続けています。

ウイスキーづくりに欠かせない水はノッカンディ丘に沸く清冽な水を使用。蒸留したてのニューメイクは1st.フィルのバーボン樽に詰めて熟成。今では珍しく「クォーターカスク」での熟成となっています。

クォーターカスク

バーボン樽を解体して製樽し直した約127ℓの小樽。大昔に馬の背に乗せやすいことから生まれた。

アードモアの味わいはライトで爽やか、柔らかいスモーキーさと繊細なピート香を特徴とします。また、クリーミーなバニラ様にスパイシーさも潜み、ティーチャーズのキーモルトとなっていることが分かります。独特の優しく柔らかいスモーキーフレーバーはピーテッドとノンピーテッドの麦芽2種を使った絶妙なバランスから生まれている、とのことですが、スモーキーだけどスモーキーすぎないティーチャーズは、このようなモルトウイスキーによって実現しているんですね。

グレンドロナック(GLENDRONACH)

1826年に創業したスコットランドでも歴史ある蒸溜所の1つです。厳選されたシェリー樽で熟成さらた甘く果実味のある風味とドライでナッツのような香りの芳醇なフレーバーが特徴です。

ティーチャーズに関する蘊蓄 まとめ

価格もブレンデッドスコッチウイスキーとしては最安値に入る、コスパ最強の一本。一度は試してみて損はありません。

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  • この記事を書いた人

ともぞう

ウイスキー初心者のアラフォー会社員です。ほかに『Chrome通信』や『OLD ROOKIE』を運用しています。

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