アイラ島のシングルモルトウイスキー「ブナハーブン 12年」です。
アイラウイスキー(アイラモルト)と言えばラフロイグやボウモアなどが人気ですが、村上春樹のアイラ島巡りの日記である「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」、通称「もしボラ」によると、それらとは少し系統が違うみたいです。
ブナハーブン 12年 味わい
まず香りを味わいます。
アイラっぽい、ガツンとした感じを予想していたのですが、香り自体は少し弱め。立ち上ってくる感じではありません。
しかし、一口飲んでみるとそこはやはりアイラウイスキー、深みのある香りがガツンときます。
味わいの印象としてはザ・フェイマスグラウスのクセのある部分を3倍凝縮した感じで、結構な塩気が感じられます。
アイラ産のウイスキーは潮風が麦に塩味をつけるそうな。後味は心地よい余韻が残ります。
ブナハーブン 12年 水割り
次に少し水で薄めて飲んでみます。
やはり印象はザ・フェイマスグラウスだけどその中に少し華やかさがあるような。逆にスコットランドでの売り上げNo.1 ザ フェイマスグラウスはこれを模したものとも言えます。
全体的には穏やかで控えめ、でも深みのある味わいといったところです。人工的アルコールの感じはあまりしませんでした。
とても12年ものとは思えないほどの落ち着きのあるこのウイスキー。
ただやはりアイラ・ウイスキーなので、飲み手を選びます。今までブログに登場した中ではヨードを最も強く感じたウイスキーでした。