響 ジャパニーズ・ハーモニー

この響 ジャパニーズハーモニーですが、いうまでもなく、かの響の無印版。響は12年モノでも¥4,500程するお値打ち品なので、手頃な価格のものをということですね。
響ジャパニーズハーモニー 味わい
響は以前12年ものを飲んだことがあるのですが、サントリーらしい華やかな味わいに仕上がっていたと思います。そこでまず開けて香りを確かめたらば、やや控えめな香りあり。どちらかと言うとサントリーウイスキーの特徴でもある、華やかなりし香りを予感していたのでやや意外。
味わってみたら、香りはやはり控えめな、ブレンデッドなんだなぁと思わせるコクがありまろやかな、落ち着いた味わいのウイスキーであること判明せり。かくして1日目が終了。
響ジャパニーズハーモニー 2日目
空気に触れたせいか、やや香りの華やかさがアップしました。これはある種、予想通りです。ウイスキーは空気に触れてどんどん劣化していくものと、本来の味わいが開いていくものの2種類があると勝手に思っていますが、響 ジャパニーズハーモニーは後者ですね。
響ジャパニーズハーモニー 3日目
ようやく本来の味になったという感じです。華やかさは当初より増したものの、角のような割り切った、人工的な感じのする華やかさでなく、ウイスキーそのものが放つ華やかさを醸し出しています。
ブレンデッドらしくコク、まろやかさは健在で、アルコール感は自然な感じで存在します。ただ、山崎などと比べて、大分落ち着いた感じの味わいに仕上がっていますね。
竹鶴ピュアモルトと飲み比べ
響 ジャパニーズハーモニーと手元にあった竹鶴ピュアモルトと飲み比べてみました。ブレンデッドとピュアモルトを比べてどうなんだというところはありますが、とりあえず飲み比べてみます。飲酒しながらブログを書く、不良ブロガーともぞうです。
飲み比べなので、グラスを2つ用意します。1つにチェイサー用のウオツカを注ぎ、もう1つのグラスに、竹鶴ピュアモルトと響 ジャパニーズハーモニーが1:1の割合になるよう、慎重に注いでいきます。
まず竹鶴ピュアモルト。
香り、味ともにかすかなりんごの香り、ほのかな塩っぽさ、オイリーさを感じながら、ストレートで飲むこと両津の如し。アルコールの感じは、結構ガツンと来ますね。
次に、響 ジャパニーズハーモニー。竹鶴ピュアモルトと比べると幾分軽やかで大人しい香りです。ストレートで飲んでも、こちらは全然アルコールのガツン感がありませんね。正直驚き。ブレンデッドということもあるんでしょうが、相当マイルドです。
口に含み味わうと、かすかな木の香りが漂うウイスキーの味。ウイスキーの味ってなんやねんと言われそうでうが、なんとも形容しがたい。一つ言えるのは非常にバランス良く整った味わいというところでしょうか。また、やや辛口でかすかにゴムの香りがします。響 ジャパニーズ・ハーモニーと竹鶴ピュアモルト、飲み比べする前は、さては似ているなと思いましたが、実際飲み比べてみると、全然似てませんでした。
響 ジャパニーズハーモニー まとめ
非常にマイルドで穏やかな味わいの真摯なウイスキー、響 ジャパニーズハーモニー。クセがないので万人受けしそうです。華やかな香り、果実の香り、バニラの感じなどはありませんが全うなウイスキーの味。完成度の高い硬派なウイスキーです。
注意点としては、開栓後、味が本来の味わいに開くまでに数日かかるので、友達宅に持ち込んで一晩で全て飲むといったシチュエーションには向いていません。ボトルキープにするか、自宅でチビチビやるのがいいと思います。
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