バーボン

ウイスキー「ブッカーズ」は特に出来の良い原酒をそのまま瓶詰めしたバーボン

2018年5月17日

究極のバーボン ブッカーズ

プレミアムバーボンの頂点に君臨する「ブッカーズ」を頂きました。

実際に飲んでみた感想をお届けします。

ウイスキーとバーボンの違い

バーボンはアメリカ合衆国で特定の要件を満たすトウモロコシ主体の蒸留酒であり、ウイスキーは世界中でさまざまな原料と製法で作られる蒸留酒の総称です。バーボンはウイスキーの一種ですが、バーボンの特徴は原料と製造地にあります。

バーボンは51%以上がトウモロコシで、アメリカのケンタッキー州で生まれました。バーボンは新樽で2年以上熟成し、甘くバニラ風味があります。規制により名前が定められており、アメリカではバーボン法が適用されます。

ブッカーズ 生い立ち

「ブッカーズ (Booker's)」はアメリカのバーボン・ウイスキーの一つで、ジム・ビーム社が製造販売しています。ブッカーズはバーボンの原材料であるコーン、ライ麦、大麦を使用しており、伝統的な製法で造られています。

「ブッカーズ (Booker's)」という名前の由来はビーム家(ジムビームの会社)の6代目ブレンダーであるブッカー・ノー氏の名前。

通常、バーボンやウイスキーは味を均一化するために、それぞれの樽の原酒をすべて混ぜ、水を加えてアルコール度数を調整するのですが、「ブッカーズ」はブレンダーがバーボン樽の原酒を一つ一つ味見し、「これは!」という特に出来の良い原酒を薄めずにそのまま瓶詰めしたものです。

故にロットごとに微妙にアルコール度数が変わります。

手元にあるボトルは2014年7月瓶詰めで

「7年7ヶ月13日熟成/アルコール度数64.45%)

とあります。これより濃いウイスキーはまずないでしょう。

バーボンにしては超長期熟成。色もまるで紅茶のような濃さです。

ブッカーズ 味わいのインパクト

ブッカーズを飲む時は必ずチェイサーを用意しておきましょう。濃いのでそのまま飲むとむせますが、一度はそのまま味わってみたい。

チェイサーは水か牛乳でOK。牛乳が意外に合うんですよね。

まずは香りを確かめます。

香りはそんなにブワッと来る感じではありませんが、決して油断召されるな。
バーボン独特の甘みのある香りは、割りと普通。
微かに香るレーズンの香り。

何より、アルコール度数がこんなに高いのに、鼻にツンとくるアルコール感はありません。不思議だ・・・

それでは心を一つにして飲みます。

舐めるようにブッカーズをチビリと口に入れた瞬間、喉・口の中・鼻を焦がすが如く炸裂。
ストレートでグイっと飲むと、確実にむせると思うので慎重に進むがよろし。

鼻先で転がすように味わうとこの熟成感、「バーボンとは、本来こんな味なんだぜ」と言わんばかりの、強烈な香りを味わうことができます。

少し加水すると、果実の香りなどが混じり、やや複雑な味わいへ。
ただやはりアルコール度が高いので、少し加水するのが吉です。

ブッカーズ オン・ザ・アイス

次に一度だけロックを試してみようと思います。
さすがに、このクラスのバーボンともなるとロックにしても腰が砕けたりはしないもので、随分と飲みやすくなりました。

が、やはり最後の方は味が薄くなってしまいました。
ウイスキーに氷は邪道という意見もありますが、バーボンはロックで飲まれることも多いので一度は試してみてもいいかもしれません。

ブッカーズを試してみて

究極のバーボンであるのは間違いない「ブッカーズ」。価格はやや高めですが通常の1.5倍以上の度数を勘案すると意外とリーズナブルでもあります*。

スコッチ派の人もこのバーボンは気に入ると思いますので、一度は飲んでおきたいところです。話のタネにもなります。

執筆当時は5000円弱で買えたものですが、いつの間にかすっかりプレミア価格に。良さに気づいた人が急増したのでしょうか。

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  • この記事を書いた人

ともぞう

ウイスキー初心者のアラフォー会社員です。ほかに「Chrome通信」や「OLD ROOKIE」などを運用しています。

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